ゴミ屋敷掃除、思わぬ所で苦労した話。

私の親戚の老夫婦にはとても園芸が好きな人がいまして、行く先々で珍しい花や季節の花を買っては広めの庭に飾り、世話をしていました。
しかし、旦那さんが倒れてから奥さんは旦那さんの世話に付きっきりになり、庭は荒れて、家の掃除や家事なども疎かになってしまったためごみ屋敷のように不用品が溜まっていったようです。
他の親戚に頼まれ私は家族と共に片付けの手伝いに行ったのですが、食べ物や買いだめした日用品、粗大ゴミ、洗濯物などあらゆるものが散乱し層をなしていました。テレビで見るようないわゆる「ゴミ屋敷」を私は初めて目にしました。
不要なゴミをまとめ片付けをする中、私たちの手を最も焼いたのは夫婦のかつて自慢だった庭で、手付かずになって枯れた植木たちでした。
既に庭にはゴミで溢れていました。不要な植木鉢は置き場に困り捨てるのが難しく、割れた破片で怪我をすることもあり危険です。それよりも土の処理が大変でした。園芸などで出た不要な土は親戚の住んでいた市では回収してもらえないものです。近隣の森に撒こうかと案も出ましたが、そもそも不法投棄に当たりますし、長年の趣味でしたので量が尋常ではなく、結局何度も遠くの産業廃棄物を処理する施設へ車で往復するはめになりました。処理にはお金もかかりますし、まさか園芸趣味の最後はこんなにも大変だとは思ってもいませんてました。